いくらボディで最高の生音を創りあげてもピックアップが悪ければサウンドはぼろぼろになってしまう事は皆様お分かりの通りです。
ピックアップはエレキギターのまさに心臓部ですが、実際に使われている素材はボディ材やネック材等のコストに比較すれば安いものです。
しかし、ブランドを持つ各メーカー共にピックアップの開発には大変力を入れています。
つまり、各メーカーは長年に渡るノウハウを徹底的にピックアップには注ぎ込んでいるわけです。
従来のTOKAIのハンバッキングピックアップはユーザーにも評判良く、高いレベルの品質を維持しているピックアップでした。
私達はこのピックアップのレベルアップを目指して素材の選別とノウハウの注入を行い最後は実際の聴感上のサウンドを重視して決定しました。
具体的にはアルニコマグネットと巻き線の選別、ポールピースの材質の選別、そして巻き線スピードの調整等を基本に行いました。
最終的にはユーザー層の違いによる使い方も考慮してHP-2(HLS160・HLC175に搭載)はパワー感を感じられると共にリアピックアップをちょっとトレブリーな音質を持たせるように設計しました。
HP-1(HLS360・HLS420に搭載)はフロントとリアの音質をオリジナル同様に差を付ける事を考慮し、特にフロントピックアップはトーンを落しても粘りが強く歪ませても音像が崩れないサウンド、リアピックアップは硬質で歪ましても芯の強いサウンドを意識して設計しました。

実際の作業はオリジナルのLP、従来のTOKAI LP、新しく設計されたTOKAI LPの3本を使い、10ヶ以上のピックアップサンプルを基にアルニコマグネットの交換(アルニコII、III、IV、V)やポールピースの材質の変更、線形の交換を繰り返し行い「音の詰め」を徹底して完成させました。

最近のギターアンプは「歪んだサウンドを売り」にしていますが、かなりの種類のギターは歪ませて得られるサウンドがフロントとリアの違いが分かりずらくなっています。

オリジナルLPのサウンドはそこが凄いところで、このサウンドの再現は大変な苦労でした。

例ですが、もしユーザーの皆さんがハンバッカーピックアップをフロントとリアに搭載されている楽器をお持ちでしたらアンプ、エフェクター等で歪ませてみて下さい。
おそらく意識してこの変化をチェックすると、フロントピックアップとリアピックアップのサウンドの変化の少なさに多くのユーザーの方は驚くはずです。
<<TOPへ戻る 次へ>>