70年代に生産が始まったTOKAIのLPは日本で製作されたLPモデルとして国内外において最高の賛辞を受けたギターであることは、VINTAGE市場の評価や取引されている価格から判断しても間違いの無い事実として、ギターファンには完全に定着しています。

しかし、発表当時ユーザーから大きな驚きと賛辞を持って迎えられたTOKAIのLPモデルの最高機種であるLS150とLS200は当時のトラ杢材の不足の為にサンプル程度しか生産が無い為に、カタログ以外で現物をじっくり見たギターファンの方は少ないのではないでしょうか。

この状況は海外でも同じで、自分はTOKAIの初期のLPを持っているというコレクターの人でも、自慢げに出される楽器の殆どのモデルは日本では数万本生産されたLS50やLS60が出てくることが殆どです。

従って世界中のギターファン憧れのTOKAI LPはイメージは高いのですが、中古市場ではその存在は幻と表現しても良い位です。
このような当時の状況に加えて世界一賃金が高い日本で作られる楽器は、ギター材を海外からの輸入に頼る為に、原価の高騰や円高の進行により→海外ブランドに対する価格競争力の消失→販売の減少という経済原則に沿ってその衰退を深めていました。

しかし、良質の楽器を求める内外のギターファンの声は日増しに高くなり、価格はそこそこでも中途半端なLPより、楽器の本質を見据えたコストパフォーマンスに優れた日本製の熱かった70年代を彷彿とさせる、これぞTOKAIのLPを再生してくれないかというユーザーやディーラーの声を背景に、私たちは長年温めてきたスペックを実現するべくTOKAI楽器との交渉に歩みを進めたのでありました。
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